耐摩耗性高めたプラスチックチェーン

 椿本チエインは従来のプラスチックチェーン低摩擦耐摩耗仕様より、耐摩耗性を20%向上した新製品を発売した。

飲料生産ラインの潤滑剤を削減できる

 製品名は「つばきプラトップチェーン低摩擦耐摩耗HG仕様」。飲料の生産ラインでは、飲料容器をスムーズに搬送するため大量の潤滑剤を使用しており、ケーサーラインなど潤滑剤を使用できない工程では摩耗粉が発生するなどの問題がある。潤滑剤を使用しなくても摩耗粉の発生を少なくしたい、あるいは潤滑剤を削減したいというニーズに応えるため、従来の低摩擦耐摩耗仕様よりさらに耐摩耗性を向上させた低摩擦耐摩耗仕様を開発した。
 独自のオリジナル材料の採用により、同社従来品と比較して20%、他社製品と比較して約30%摩耗粉の発生を抑える。
 従来品と摩擦抵抗、許容張力などが同一で耐摩耗性のみを向上。コンベヤ改造など使用条件の変更せずに、プラスチックチェーンを耐摩耗性仕様に交換できる。
 主に飲料生産ラインの潤滑剤削減をねらい、(1)潤滑剤を使用できない工程(ケーサーライン)、(2)高速/単列コンベヤ(検査ライン、印字ライン、シングルファイラー)、(3)ドライ潤滑されている工程――などに適している。

 フードエンジニアリングタイムス(FEN)2014年1月15日号掲載