ベトナムの水産食品展示会、ホーチミンで開催

 ベトナムの水産食品展示会「VIETFISH(ベトフィッシュ)」が6月25〜27日、ホーチミン市で開催された。同国の水産業界団体VASEP(=バセップ、VIETNAM ASSOCIATION SEAFOOD EXPORTERS&PRODUCERS)の主催。

イシダは自動計量機を中心に展示紹介した

 ベトフィッシュは今回で15回目を迎えたベトナム唯一の水産食品展示会。ベトナムをはじめタイ、中国、香港、韓国、フィリピンなど海外企業も出展した。国内外の水産食品メーカーをはじめ、検査機や冷凍機などの関連機器メーカーを含め約160社が出展した。
 日系では、ベトナムに現地法人を持つ計量機器のイシダ(京都市)が出展。自動計量機の他、X線異物選別機などを展示。同社によれば「水産加工の盛んなベトナムでは計量機が売れているものの、(高額な)X線装置はこれからの展開になるだろう」(藤原善雄テクニカル&サービスアドバイザー)という。
 また横崎製作所(愛媛県東温市)は水産・食品の重量選別機を出展。「3年ほど前から徐々に売れ始めている。これから需要が高まるのは確実。あとはコストの問題だろう」(三浦庸佐メンテナンス課長)と語った。
 ベトナムのメーカーの多くは、主力のえび製品や、キャットフィッシュ(なまず)を出展、来場者に自社製品をアピールした。
 この他、タイの企業がミックスやパン粉、韓国企業は海苔やキムチ、中国とマレーシアの企業はフリーザーを紹介。周辺各国の出展が、ベトナム市場に対する期待を表していた。
 ベトフィッシュの初日、午前8時にスタートしたオープニングセレモニーにはたくさんの関係者が出席。ベトナム商工省のトアン・チャン・アイン副大臣、バセップのチャン・ティア・ハイ会長らが挨拶。各国の代表らで行ったテープカットには、ベトナム食材を輸入販売するメイプルフーズ(東京)の戸恒徹司社長も参加した。