【年頭所感】
「2021モバックショウ」にぜひ来場を
日本製パン製菓機械工業会 増田文治理事長

    増田理事長

 欧米をはじめとして世界中で新型コロナウィルスの感染拡大が続く中、一部の国・地域を除き海外との往来が困難な状況が続いており、期待されていたインバウンド需要はほぼゼロの状況となっている。また、多くの企業が緊急事態宣言下における売上げ減少で収益を悪化させており、設備投資には慎重な姿勢が見られ、景気の先行きは未だに不透明な状況が続いている。

 当会では昨年3月にシンガポールで開催される予定であったFHA-HoReCa 2020(Food & Hotel Asia)への共同出展事業が展示会の延期により中止となり、4月の緊急事態宣言以降、予定していた行事を次々とキャンセルせざるを得ない状況となった。

 このような中で、当会が主催する2021モバックショウの準備も大幅に遅れが生じたが、7月に実行委員会を開催し、展示会開催へ向けて「モバックショウ新型コロナウィルス感染症予防のための基本方針」を策定し、出品申込期間をはじめとするスケジュールを1カ月延長して準備を進めてきた。

 その結果、2021モバックショウには、新型コロナウィルスの影響による厳しい状況下にもかかわらず167社もの出品者に参加いただけることとなった。

 今回は、「進化する技術で!『美味しさ』の実現」をテーマに、インテックス大阪の2号館から5号館を使用し、3月9日〜12日までの4日間開催する。展示規模は従来に比べ縮小したが、創意工夫にあふれる新製品や新技術、製品開発につながる新情報などを館内一杯に展示し、製パン製菓業界にとって有益な提案を行う。また、コンクールや各種デモンストレーション、経営に役立つセミナー企画などの併催行事も充実させ、さらなる内容の充実に努める。

 ぜひ来場いただき、活発な商談と業界交流の場として有効に活用されるようお願いしたい。

 昨年は新型コロナウィルスにより日本経済は大きなダメージを受けたが、今年は、政府による切れ目のない支援策の実施やワクチン開発の進展、東京オリンピック・パラリンピックの開催などにより、徐々に景気は持ち直していくと期待する。