「DANGAN」活躍、充填能力倍増

 納豆や餃子のタレなど液体調味料を生産するチヨダの真壁工場第二工場の充填室では、液体用高速小袋充填機10基が活躍。中でも「DANGAN」(大成ラミック製)を導入したことで処理能力が倍増し、1分間に400個の充填が可能となった。

充填機が10基並んでいる

 現在、「DANGAN」は2基稼働している。これらの充填機は製品化には欠かせないもので、何とか長持ちさせたいところ。各充填機にメンテナンスの責任者を1人ずつ配置し、毎日の設備点検に気遣いを見せている。
 真壁工場は全員参加の生産保全「TPM活動」を昨年7月にキックオフした。日常の5S活動や設備点検はもちろん、活動資料を作成するなど、工場スタッフに任される役割は大きくなっている。
 TPM「トータル・プロダクティブ・メンテナンス(総合的生産保全)」活動は、日常的に起こりうる工場設備の故障などを日々の点検により軽減に努め、生産性の向上につなげる。ラインスタッフだけがそのことに気を配るのではなく、事務担当者なども含め、工場で働く全員が自ら必要と感じ、身近なところから動き出すことを目的としている。

充填機の「巻き機」に責任者を配置

「DANGAN」の導入で充填能力が倍増した

 各充填機にメンテナンスの責任者を1人ずつ配置しているように、TPM活動による生産設備の改善が加速している。
 清掃用具を整頓するため、物干し竿を1本設けた。「これだけでも改善につながっている」とスタッフは語る。毎日使うものだけを手前に置いておけば仕事がしやすくなる。大掃除にはたくさんの掃除用具が必要となるが、平常時には使わないので奥にあればいい。これもTPM活動をきっかけに生まれた改善の一例だ。
 よりよく仕事をするために、スタッフ自らが考え、自ら行動するTPM活動。真壁工場ではキックオフから半年が経過したばかり。設備の改善はもちろんだが、人材力の成長にも大きな功績を残そうとしている。