豊田自動織機はフォークリフト完成車の鉄道輸送を拡大し、二酸化炭素の排出量削減と輸送リードタイム短縮を図る。同社は2002年にフォークリフトメーカーとして初めて、完成車の鉄道輸送を導入し、荷重2t未満の小型車を対象に海上輸送から鉄道輸送への切り替えを進めてきた。さらに環境負荷低減と物流効率化をねらい、新たに31フィートコンテナを利用し荷重2t以上〜3t以下の中型車の鉄道輸送を開始する。
また主要販売拠点をハブ化し、その周辺の販売店と連携して地域全体で輸送効率を上げ、鉄道への切り替えを促進する。
昨年12月にまず、岩手県向けに中型車の鉄道輸送を実施。ハブ化については福岡県でハブ拠点を設置した結果、いずれもオペレーションは順調に進んでいる。そこで今年3月までに北海道、東北、九州エリアで中型車の鉄道輸送とハブ物流を本格的に開始する。
海上輸送からの切り替えによる効果として二酸化炭素排出量を1台あたり約四割低減、リードタイムを最大8日間短縮することが可能となる。また鉄道は天候による運行への影響を受けにくく、完全受注生産であるフォークリフトを短納期で確実に顧客に届けることができる。