“解決のレシピを探せ”テーマに、物流総合展9月開催

 公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会と一般社団法人日本能率協会、ほか関連5団体は、アジア最大級の物流・ロジスティクスの展示会「国際物流総合展2014」を東京ビッグサイトで9月9日〜12日開催する。

物流総合展の見どころを説明する橋爪常務理事(左)
と佐々木実行委員長

 11回目。今回のテーマは「ロジスティクスで経営革新 〜解決のレシピを探せ〜」。産業車両や運搬車両、保管機器、仕分け・ピッキングシステム、パレット、情報システム、ロジスティクスサービスなど国内外から、前回を上回る418社が出展する。
 主催者を代表し会見で挨拶した日本ロジスティクスシステム協会の橋爪茂久常務理事事務局長は「人手不足や今年2月の大雪による物流の寸断などサプライチェーンは苦労しており、ロジスティクスの問題が改めて顕在化している。このタイミングでの展示会の開催は意義がある」と語った。
 展示会委員会の実行委員長を務める豊田自動織機の佐々木一衛取締役副社長は「出展の募集開始早々、多くの企業から申し出があり、ロジスティクスに対するエネルギーを感じた。会期中、出展社は問題解決に有効な手段を提供してくれるだろう。テーマにある“解決のレシピ”はきっと見つかるはず」と多くの関係者の来場を呼びかけた。
 
 特別企画として「安全で環境にやさしいトラック輸送」や「拠点進出ソリューション」、「環境にやさしい包装システム」などの集中展示コーナーも設ける。
 会期4日間で計72セッションのプレゼンテーションが行われる。会期前から利用できる「出展企業×来場者マッチングサービス」を提供する。
 専用ホームページ(http://www.logis-tech-tokyo.gr.jp/)から課題や興味ある製品・サービスなどを事前に登録すると、それに応えるソリューションを出展社が提案(連絡)する。

前回「物流総合展2012」の様子

前回を上回る418社が出展

 今年の国際物流総合展には、国内外から前回を上回る418社が出展する。環境対応や物流品質、作業環境の改善、ICTの活用など、ロジスティクスが抱える問題を解決する最新のソリューションが集結する。
 豊田自動織機は世界トップクラスの低燃費・低排出ガスを実現する新型エンジンを搭載したフォークリフトを紹介。ウッドプラスチックテクノロジーは環境に優しい新素材“ウッドプラスチック”製のパレットを出品するとともに、バイオマス資源の活用について紹介する。
 富士電機は蓄冷剤とVIP(真空断熱材)を活用し、電源レスで長時間、安定保冷ができる新型の保冷コンテナを提案する。

前回開催の様子、今年はどんな機器やソリューションと出会えるだろうか

 フードエンジニアリングタイムス(FEN)2014年7月23日号掲載