コラム『ひろい書き』
ヘリのパイロットから「21世紀は東北の時代」と確信、知事に転身

 宮城県が東京で開いた「企業立地セミナー」に登場した村井嘉浩知事、開口一番「東国原さんや橋下さんほど知られていないので……」と前置きし、自己紹介。これが面白かった。
 防衛大を卒業し航空自衛官に。ヘリコプターのパイロットとして霞目基地(宮城)に配属。飛び回っているうちに東北の豊かさ、強さ、優位点などを感じ取り「これからは東北の時代だ」と確信し、退官。
 宮城県議3期10年を経て県政に挑戦し、知事として4年。大阪豊中生まれで宮城に地縁はないが「第一次産業の成長をベースとした宮城の発展をめざす」と。8月で48歳という若手。「第一次産業の中でも食品産業の立地を重点的に取り組みたい」と柔らかな発想と行動力を示す。