ケイエス冷凍食品の永田憲一社長は今後の事業方針として次の様に語っている。
「現状で市販用と業務用の販売比率は拮抗しているが、中長期的には業務用を伸ばしたい。内食化傾向が進み、これに低価格化傾向も加わって今期は業務用市場が非常に厳しいが、当社は主力の肉だんごを中心に、当社の強さが発揮できる串もの、豆腐加工品、揚げものなどできめ細かくルート対応を進める。
高齢者・介護市場にも取り組みたい。国内の食数全体は減少しているが、この両市場の需要増大は見込める。一部取り組みも始めた。
泉佐野工場は入場カードで入退室者を管理しているが、さらに食品安全マネジメントシステムに取り組んでおり、国際規格ISO22000の認証を3月には取得の予定。
長年の課題だった工場改善に中期計画で取り組んでいるが、次の改善テーマは地球環境対応、特にノンフロン化。年次計画に基づき、できるところから少しずつ換えている。国内の冷凍食品工場はいずれも操業開始から時を重ねて老朽化してきた。この間、冷食関連機器、設備やシステムの技術的進歩は著しい。最新技術を組み入れた機器を導入することで生産性が大きく改善されることが多い」。