年頭所感 日本包装機械工業会 生田芳規会長
“メイド・イン・ジャパンの包装機械で”世界をリード

    生田芳規会長

 日本の“ものづくり”を担う一般機械工業は、2009度の生産高が対前年度比で28.9%減少し、9兆8638億円という非常に厳しい結果となったが、包装機械産業でも国内需要の低迷、輸出の大幅な減少によって、2年連続でマイナス成長に陥った。しかし、2010年度の包装機械産業の景況は徐々に回復の傾向を見せはじめ、09年度実績を3%前後上回る3800億円程度となる見込み。
 日本の包装機械産業は新興国の追い上げもあり、国内外で厳しい競争を強いられているが、包装機械メーカーの技術開発力、製品性能は世界屈指のレベルにあり、メンテナンスでも他の国にはないきめ細かさを持っており、世界中の需要業界から“メイド・イン・ジャパンの包装機械”が求められている。
 当工業会としては、これらの優位性を最大限に活かし、国内では需要業界からの多品種少量生産化や少子高齢化、省資源化、安全・安心・衛生化などの多様なニーズに的確に対応した付加価値の高い包装機械の開発・提供に努める。同時に、海外では輸出相手国・地域によって異なる慣習に対応した製品の提供に努め、“ものづくり”を核として、人材の確保・育成、技術研究、国際化などを推し進め、「チームジャパン」の一員として直面する様々な課題を打破し、日本の包装機械業界の安定、発展を図る。