川越市に第2工場、需要増えるカット野菜生産

 カット野菜を製造する埼玉フーズ(埼玉県川越市)は川越市東部に第2工場を設置する。既存の冷蔵冷凍倉庫を改修し、加工場に組み替える。年内に改修を済ませ、年明け早々には操業したい考え。既存工場と合わせ、生産能力は最大で従来の倍増となり、カット野菜の需要増に応じる。
 土地面積2300坪、建屋950坪の既存の冷蔵冷凍倉庫を購入。1階部分を占める庫内は強固な作りのため、この一部を衛生度を高めた加工場に改修、今後の状況に応じて随時拡張する。 
 バースは13台。立地が川島インターチェンジから近く、物流面でも機能性が各段に向上する。
 同社の主要ユーザーはファストフードやファミレスなど。同社が手がけるカット野菜は玉ねぎ、大根、にんじん、かぼちゃ、小松菜など様々。アイテム数の多さで外食産業から支持を得ている。
 本社に併設している第1工場の出荷量は1日およそ12〜13t。ここ数年需要が増えていたが、震災以降特に拍車がかかり、キャパは限界に達していた。「新規だけでなく、既存ユーザーからの生産要請にも応じられないことが続いていた。本社工場には拡張スペースはなく、別に工場を設けるしか方法はないと判断した」(同社)という。
 新工場は随時拡張を進めるが、最大で第1工場の2倍近く生産できる能力を確保している。

本社工場の様子、カット野菜の需要は増えており、生産キャパは限界に達していた

 フードエンジニアリングタイムス(FEN)2014年9月10日号掲載