省エネ・エコ店舗開業、年間消費電力23.4%削減

 サークルKサンクスは環境に配慮した省エネ・エコ店舗「サンクス厚木岡津古久店」を神奈川県厚木市に27日開店した。照明のLED化や太陽光発電、CO2冷媒の冷凍機を採用し、同社の現行新店と比べて年間消費電力を23.4%削減する。
 屋根にはシャープ製の最新型単結晶太陽光発電システム(10kW)を採用。受光面に電極のないバックコンタクト構造や低反射ガラスを用いて発電効率を高めている。売場照明にはDC(直流)電源駆動タイプのLED照明を導入し、太陽光発電システムで発電したDC電力の一部をダイレクトに供給することで効率よく利用する。
 店外照明や店内天井照明、冷機ショーケース照明には全てLEDを使用し、同社の現行新店と比べ1店舗あたり年間約3万5300kWhの電力削減(23.4%減)、約24.5tのCO2削減(43.6%減)を見込む。店内には、発電量がわかる電力モニタを設置した。
 また、三洋電機製のCO2冷媒冷凍機を採用する。これはオゾン破壊係数がゼロで、既存の業務用機器に使用されている代替フロン(HFC)冷媒と比較して、地球温暖化係数(GWP)も1/1430〜3920 と非常に小さい。
 建築にはユニット工法を採用しローコスト化とCO2削減を図った。さらに、駐車場や店舗周りのアスファルトにはヒートアイランド現象を緩和する遮熱塗装を施した。
 同社は今年度からCO2排出量削減目標を「2014年度までに2007年度対比で1店舗あたり8%削減」と設定し、各種省エネルギー設備・機器の導入などを積極的に進めている。厚木岡津古久店の各種設備データを収集し、次世代の新型店舗に導入を図る。