日本人に適した設計、カスタマイズ発注に対応

 総合清掃用品メーカーの高砂(東京都江戸川区、吉田典靖社長)はHACCP対応製品(HP、HPMシリーズ)を出品。食品関連企業の衛生管理体制の強化を提案する。

 同社のHACCP対応製品はすべて自社工場で製造。安定した供給体制や日本人の体形に合わせた商品設計がユーザーから高い評価を受けている。カスタマイズも可能で、現場環境や使用機材に合わせて毛の長さや固さ、密度などの調整に対応する。

 ある製パン工場では隙間に入り込んで固まったチョコレートを掻き出しやすいように極硬(スーパーハード)の特注ハンドブラシを導入。2時間以上かかっていた清掃作業を半分以下に短縮することに成功した。

         3台目となる植毛機を増設し、生産能力を強化

 小ロット多品種の発注への対応力も同社の強みの一つ。ゾーニング(区域分け)に対応した生産ラインを持つ企業の「特定の色のブラシだけ補充したい」といった悩みも解決する。

 昨年12月には3台目となる植毛機を増設した。生産体制を強化し、海外展開にも力を入れていく方針だ。さらには、レーザー加工機もこのほど導入。ロゴやイラストの印字にも対応できるようにした。

 同社の主力であるHPシリーズは毛の断面が三角形の特殊な繊維を採用している。独自技術で他社製品と差別化することで、異物混入が発生した際の追跡調査を簡略化する。毛の根元はしっかりと留金で固定。異物混入リスクを可能な限り排除した。

                「HP掃除機ノズルブラシ」

金属検出器に対応

 品質保証体制を徹底したいという企業には磁性毛材を使用したHPMシリーズの導入を薦めている。金属検出器で検知が可能なため、万が一、毛が抜け落ちた際のリスクを大幅に抑制する。テスト用の毛材サンプルも提供可能で、検知感度を事前に確認したうえで契約することができる。

 消費者から異物混入クレームがあった際に、「磁性ブラシのみを使用しているため、自社からの混入ではない」と明確に主張できた導入企業の例もある。

 HACCP対応としてのカラーバリエーションは毛材だけでなくボディにも適用している。毛材・ボディともに、同色を使用することで抜け落ち・欠け割れに対し、発見しやすいように配慮している。

 ハンドブラシやパイプクリーナー(ねじりブラシ)など使用用途の広い主力商品のほか、新商品の開発にも力を入れる。

 「HP掃除機ノズルブラシ」は耐久性が高いノズルブラシ。掃除機の吸込み口に装着することで狭い隙間などへのアプローチが可能となる。白、赤、黄、緑、青の5色展開で、HACCPで求められるゾーニングに対応する。顧客の要望に応えて開発に至った。外形寸法は幅70mm×高さ145mm。ノズル本体差込口径は内径45mm、外径49mm。水切りに便利な、一体型の「HPスクイージー」などもこのほどラインナップに加わった。
 ブース番号は7C−02。

                 「HPスクイージー」