クレオが開発したおにぎり成形機部品用の洗浄機。1号機は大手コンビニエンスストア向けのベンダー工場が導入する。従来の手作業による洗浄の負担を解消する新機種は、コンピュータスケールなどの部品にも活用でき、冷凍食品業界や食肉業界にも販路を期待している。
複雑な形をしたおにぎりの型では、米粒がこびりついて落ちにくいように、直接食材の触れるコンピュータスケールの部品にも脂などがこびりついて落ちにくいことが一般的だった。特に冷凍食品メーカーや食肉加工会社はこびりついた肉片の洗浄に苦労している。
「取り引きのある冷食メーカーもコンピュータスケールなど食品機械の部品は手作業で洗浄している。おにぎり成形機用に開発したが、そこだけに限定はしない。洗浄機が活用できる現場はさらに広がる」(クレオ)と期待を込めている。
10月末から受注を開始。当面は受注生産し、来年にも量産を始める。価格は大きさや仕様によって異なるが500万円前後を予定している。
稼働中の部品用の洗浄機
写真はおにぎり成形機の部品だが、コンピュータスケールなど他の食品機械の部品にも
応用できる