初の情報発信拠点、東京京橋に

 高砂熱学工業はグループ初の情報発信拠点「グリーン・エア プラザ」を東京京橋の東京スクエアガーデン内に16日開設した。主力の空調設備工事との相乗効果を図りながら、環境ソリューション事業を強化。自ら情報を発信する、“攻め”の姿勢に打って出る。

省エネ・省CO2技術の紹介など、顧客との双方向
コミュニケーションを通じ、課題解決の場とする

 京橋地区再開発のシンボルとして広い緑化空間を有し、環境を前面に打ち出した東京スクエアガーデン(4月中旬から順次開業)の6階、京橋環境ステーション「エコテクカン」内に開設した。同社は主力の空調事業を活かして空気環境、地球環境への貢献をめざす全社的な取り組み「グリーン・エア活動」を2000年から推進しており、「エコテクカン」のコンセプトに賛同した。
 建築設備運用の最適化の提案や、省エネ・省CO2技術の紹介など、顧客との双方向コミュニケーションを通して顧客の課題解決を図る。また、既存建築物のZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化実現に向け、グループ各社を含めた低環境負荷商品と技術を展示することにより、環境ソリューション事業強化に取り組む企業姿勢のアピールと認知度の拡大を図る。
 プレゼンテーションルームを設け、設備運用データを見ながらコンサルティング活動し、省エネ・省CO2の最新情報を提供。同社営業本部ファシリティ・ソリューション部カスタマーセンターの社員が常駐し、建築設備運用の最適化、課題解決の相談に応じる。

      大内社長

 開設に先立つ11日の開所式で、大内厚社長は「当社は今年度90周年を迎えるが、実はここ京橋エリアで発足した。節目の年に、創業の地で開設できたのは感慨深い。建築設備請負事業を長年進めてきたが、省エネやCO2削減など、環境の改善と経済性との両立をより求められるようになった。“技術の高砂”をさらに進化させ、新商品・サービスを開発しプレゼンしたい」と語った。

 フードエンジニアリングタイムス(FEN)2013年7月17日号掲載