日本ケンタッキー・フライドチキンは夏季の電力需給が不透明なため、保冷剤の使用などで消費電力の低減を図る。また、食材の安定調達のため、チキンを柱に据える方針は変えない一方でシーフードメニューの充実など進める。
同社は他の外食チェーンと同様、東日本大震災の発生以降、消費電力低減の課題を抱えている。夏季は特に電力需給が不透明なため、解決策として�‥稿眄瀏�の電力消費量削減��店舗オペレーションによる節電�Ｊ殞篋泙了藩儉ざ侈蛎寮�の組み直し――を打ち出している。
渡辺正夫社長は「食材調達や食材の価格について予断を許さない」と語る。今後もチキンにこだわり続ける考えに変わりはない方針を示す一方、有事を想定し、食材調達上のリスク緩和のため「シーフード関係の商品にもっと取り組む必要がある」（同）としている。
特にシーフードメニューの提供を全国ＫＦＣ店舗で強化する考え。えびカツサンドを本格発売するほか、「白身魚の研究にも取り組んでいる」（同）という。
前３月期決算で震災の影響は限定的で、増益となった。ＫＦＣ事業は好調を保った。一方、ピザハット事業は宅配ピザ業界自体の厳しい競争環境の中で売上げ低下に歯止めがかからず減益となった。