加藤粉体技術研究所、米粉「エンパウダー」に強い引き合い
加藤粉体技術研究所が独自技術で開発した米粉「エンパウダー」に食品メーカーが注目している。
今年２月に量産体制が整い、５月から本格販売を開始しているが、引き合いが強く、順番待ちの状況が続いているという。
エンパウダーは通常の米粉とは違い、グルテンを添加せずにパンや麺を製造できるのが大きな特徴で、小麦粉を使うあらゆる製品の代替品として利用できる。スターバックスコーヒージャパンのロールケーキに使われているのも同社の製品。
「天ぷらに使えばカラッと揚がり、春巻の皮はパリッとする。よくもちもちした食感と表現されるが、もちもちしたものはおいしくない。例えばクッキーが歯の裏にくっつくのはグルテンが唾液によって粘りを出すためで、米粉の場合は口どけが良くなる。話題性ではなく、おいしいからユーザーが使ってくれている」と加藤進社長は説明する。
エンパウダーに使う米は品種や鮮度を全く問わないのも特徴の一つ。「新米でも10年経過した米でも使える」（加藤社長）。
現在、新潟の製粉会社２社に委託して一般の米粉とブレンドして販売しているが、10月からは特殊技術を用いて製造したブレンド前の米粉のみの販売も開始する。
米粉製造プラントの一部