ボイラ薬品工場でＩＳＯ22000認証取得
三浦工業の製造グループ会社、三浦アクアテックは「家庭用／工業用軟水装置用途の造粒塩とボイラ薬品の製造」で、食品製造レベルの管理体制を確立し、ＩＳＯ22000の認証を取得した。認証書授与式を三浦工業本社で25日行った。
食品・飲料業界、医薬業界、病院などを中心に食品安全の管理体制構築に関心が高まっている。多くの企業はＨＡＣＣＰ、ＩＳＯ22000、ＦＳＳＣ22000を導入して品質・衛生管理を実施しているが、ボイラ薬品でも食品安全の観点から要求が高まっている。
食品安全管理では、マネジメントシステム運用前の基本となるＰＲＰ（前提条件プログラム）がマネジメントシステムとともに重要とされている。ＦＳＳＣ22000では、ＨＡＣＣＰやＩＳＯ22000にはなかったＰＲＰを統一することで、より効果的で強固な食品安全管理体制の構築が期待できる。
同社グループは各分野の知識や経験を持った社員を中心に食品安全チームを結成し、原材料受入から製造・出荷に至るすべての工程で食品安全マネジメントシステムを構築した。
ボイラ薬品がＦＳＳＣ22000の適用範囲に含まれていないため、ＩＳＯ/ＴＳ22002-１を自主的に組み込んだ形でＩＳＯ22000を運用し、ＦＳＳＣ22000の食品製造と同等の管理体制を先取りして食品安全マネジメントシステムを構築した。
認証機関はＤＮＶ ＧＬ ビジネス・アシュアランス。「この強固な管理体制のもと、さらに高品質でより安全・安心なボイラ薬品を提供する」（三浦工業）としている。
ＩＳＯ/ＴＳ22002-１はＰＡＳ220（食品製造のための食品安全に関する前提条件プログラム）を原案として2009年に発行された国際規格。ＩＳＯ22000の一般衛生管理に関する要求事項を補強した。この規格とＩＳＯ22000をあわせて、食品製造業向けのＦＳＳＣ22000認証スキームが開発されている。
授与式で、左から宮下幹夫三浦アクアテック社長、�盒桐監鷸葦差�業社長、
前田直樹ＤＮＶ社社長