新素材ナノセルロース展を拡充
「エコプロ2017」明日開幕、９日まで
昨年は３日間で16万7000人を動員した
アジアを代表する環境とエネルギーの総合展示会「エコプロ2017〜環境と未来のエネルギー展」が東京ビッグサイトで７〜９日開催される。国内外から約600社・団体が出展し、約17万人の来場者数を見込む。
「ナノセルロース展」では昨年に続き、木材・植物由来の新素材セルロースナノファイバー（CNF）に関する最新研究やビジネス動向を紹介する。セルロース（炭水化物）を機械的、または科学的に微細化したCNFは最先端のバイオマス素材で、�‥換櫃裡院殖気侶擇気韮鞠椣幣紊龍�度を持つ（軽量・高強度）、��比表面積が大きい（250〜300�屐�g）、�Ｇ�による変形が小さい（ガラスの１／50）、などの優れた特性を持っている。
高価なカーボンナノファイバー（炭素繊維）と違って、日本国内に豊富にある森林を原料に使えるため日本の優位性は高いと言われる。現在、自動車、航空機、電子部品、食品、医薬、衛生用品などさまざまな分野で研究が進められており、経済産業省は製造コストが下がれば国内市場は１兆円規模にふくらむと見込む。
出展企業は製紙、繊維、印刷、ゴムなど幅広く、CNFの製造技術・装置やCNFを用いた新素材開発などを紹介する。食品加工機械メーカーの増幸産業（埼玉県川口市、増田幸也社長）は超微粒粉砕機を出展する。もともと食品原料をナノレベルまで磨り砕く加工機だが、今やCNFを機械的解繊する装置として海外からの注目度も高い。
このほか、「ビジネスマッチングEXPO」には、寺岡精工がセブンイレブン300店舗にて導入が決まった新製品の小型ペットボトル減容回収機「Bottle Squash」を展示する。神奈川県の藤野商工会は、柚子や大豆、お茶などの地域産品の残さを使用したバイオプラスチック製品を紹介する。