創造性高めるか? 打合せテーブルで野菜栽培

スタンディング式の打合せテーブルと野菜栽培を一体
化した「ベジテーブル」

 竹中工務店はスタンディング式の打合せテーブルと野菜栽培を一体化した「ベジテーブル」をこのほど開発し、2日販売を開始した。野菜はリーフレタスなど葉物野菜を中心に約80種類が栽培できる。同社は「インテリアグリーンの効果や野菜の育成・収穫体験などを通じて感性、創造性の活性化など職場環境の改善に寄与する」としている。
 実際、1年間にわたって自社のオフィスなど3カ所にベジテーブルを設置して各数十人に打合せや収穫などに参加してもらったところ、空間の快適性、満足度向上、知的生産性に与える好印象など結果がアンケートで得られたという。
 ベジテーブルは植物工場で使われる自動潅水による水耕栽培やLED照明制御などの技術を活用している。栽培溶液の自動供給や生育に必要な気流確保、漏水対策なども万全を期した。
 同社は人と建築が寄り添うことで健康的な経営環境の実現をめざす「健築」を社会貢献のテーマに掲げており、ベジテーブルの開発もその一環。最近は健康経営に取り組む企業が増えており、「建物の中で知らず知らずのうちに健康増進が図れるソリューションの開発を推進する」としている。