【年頭所感】
設備投資推進を積極的にアピール
日本包装機械工業会 大森 利夫会長

      大森会長

 日本の包装機械産業の2012年の出荷額は対前年度比0.9%増の3864億円だったが、13年度はアベノミクス効果もあってか、経済産業省機械統計によれば、対前年度比10%以上の伸びを示しており、輸出も堅調に推移していることから、5年振りに4000億円の大台に乗るのではないかと期待している。
 政府の経済成長に関する様々な施策が実施される中、今年4月には消費税が8%に増税され、一時的にユーザーの設備投資マインドが冷えることも予想されるが、増税と同時に、ユーザーにとっては大変有利な税制である「生産性向上設備投資促進税制」がスタートする。会員各社にはこの税制を販売促進ツールとして使用していただき、ユーザーにはこの税制を活用した設備投資推進を積極的にアピールしていただければと存じる。
 昨年は日本包装機械工業会にとって、1月に田中敏彦常任理事を、11月には生田芳規会長を失うという、非常に悲しい出来事があった。田中さんも生田さんも企業のトップとして辣腕を振るわれるかたわら、私心を捨てて、包装機械業界の発展に尽くされた方で、わが包装機械業界にとっても大きな痛手である。同年代を生きてきた者として大変ショックだった。
 田中さん、生田さんが常々言っておられた「日本の包装産業、関連産業の発展に尽くすことが日本包装機械工業会役員としての務めである」という言葉を重く受け止め、工業会役員一同はお2人のご遺志を受け継ぎ、今後もわが国包装産業、関連産業の発展に努めて参る所存である。