分析機器を製造・販売するエービー・サイエックスは食品・環境分野で使用する液体クロマトグラフ/タンデム質量分析装置に関するセミナーを22日大阪、25日東京で開催する。
液体クロマトグラフ/タンデム質量分析装置(LC―MS/MS)は高速液体クロマトグラフ(HPLC)と質量分析計(MS/MS)を結合させたシステム。質量分析計の分離管を2本直列に配置しているため、選択性が非常に高く試料由来の共存物質(マトリックス)が複雑な試料の分析に高い効果を発揮する。食品分析で同装置を用いた分析例が多くなってきており、農薬や動物用医薬品の公定試験法にも採用されるようになった。
セミナーでは、サントリービジネスエキスパート品質保証本部の但馬良一技術顧問が「企業内分析センターの使命−ある分析技術者の苦闘」と題して基調講演する。また、千葉県薬剤師会検査センター食品検査部の山口善郁氏が「LC―MS/MSを用いた動物用医薬品分析について」、愛媛大学上級研究員センターの磯部友彦氏が「LC―MS/MSを用いた新規環境汚染物質の分析法開発と生物濃縮挙動の解明」、エーエムアールの板東泰彦氏が「農薬、食品、フレーバー、極性サンプルなどのダイレクト・アナリシスDART/MSの最新技術」と題し、それぞれ講演する。
同社のテクニカルマーケティンググループ、アプリケーションサポートグループによる分析機器の最新動向やノウハウを提供するプログラムもある。
大阪会場は22日、千里ライフサイエンスセンター(豊中市)、定員50名。東京会場は25日、東京カンファレンスセンター・品川(港区港南)、定員80名。両会場とも参加費無料。申し込み、問い合わせは同社HPで。