「2019モバックショウ」20〜23日開催
クレオ、天板洗浄の効率化・省人化を提案
天板だけでなく、洗浄機内の衛生度を高めた
天板洗浄水切装置
食品工場の容器洗浄機でシェアトップのクレオは千葉の幕張メッセで20〜23日開催される「2019モバックショウ」に「天板洗浄水切装置」を出品する。パンや菓子を焼き上げるのに欠かせない天板（トレイ）を自動で洗浄・水切りする装置。洗浄作業の効率化や省人化を提案する。
多段ポンプ構造によって吐出された中圧の温水洗浄水を回転ノズルが天板に死角なく噴射することで、油汚れなどを確実に除去する。すすいだ後は２段階の水切り工程でブロワーから風を当てて水分をしっかり除去する。すすぎ直後にプレ水切りを設置することで、循環使用する洗浄水を洗浄水タンクに戻し節水できる。
洗浄機内の衛生を維持する各種機能も搭載した。�．乾澆�き出しコンベヤはパンかすなどの粗ゴミを機外へ自動排出し、循環使用する洗浄水タンク内の水質を維持する。�△躄畫�置（セパレータ）は油かすや細かいゴミを除去し、洗浄水タンク内の水質を維持すると共に、多段ポンプへの混入を防止し、圧力低下や詰まりを防ぐ。�５‘眄�浄装置はボタン１つで機内のシャワーボールから洗浄水を噴射し、清掃作業の負担軽減に貢献する。
担当者は「洗浄機に汚れが蓄積すると洗浄機の能力が下がり、天板が汚れるリスクがある。当社は天板だけでなく、洗浄機内の衛生面も重視した」と語る。
展示場では大手化学メーカーと共同開発した天板洗浄機用の洗浄剤をＰＲする。洗浄剤使用の有無で洗浄機内の衛生度の差は歴然。最適な洗浄方法を提案し、正しく使用することで洗浄機内を清潔に保ちやすくなり、日々の清掃作業を軽減できることを訴求する。
今回出品するインライン型の洗浄機は長さ3800mm×幅2000mm×高さ2050mm。１時間あたり天板350枚の処理能力を持つ。
安全安心な殺菌水生成装置
カット野菜需要の拡大で受注を伸ばす
炭酸次亜水生成システム
「炭酸次亜水生成システム」は次亜塩素酸ナトリウムを炭酸水で希釈する殺菌水生成装置。炭酸ガスの緩衝作用でｐＨが5.0以下にならないため、塩素ガスが発生しない安全な構造になっている。従来の次亜塩素酸を塩酸で希釈するタイプに比べ、安全安心で使いやすい。ガス溶解率が安定する生成方式を採用しているため、無駄なガス消費量を抑えてランニングコストを低減する。2017年の発売以来、導入実績はコンビニ大手のベンダー工場やカット野菜工場など約20カ所に上る。
炭酸次亜水生成システムは炭酸水の生成装置と、次亜塩素酸ナトリウム注入装置のユニットで構成されるが、今回新たに検水ユニットを加えた。炭酸次亜水の送水量やｐＨ、塩素濃度（ppm）、水温を常時測定し、ＰＣ上で確認できるほか、ＳＤカードに履歴を記録することも可能。
クレオの強みは食品工場の洗浄をシステムと捉え、「洗浄機器・洗浄剤などのハード」、「洗浄を極めるサニテーション技術を提案するソフト」、「全国に広がるネットワークを持ったメンテナンス」をまとめて提供できることにある。洗浄業界ではクレオだけが持つオンリーワンサービス。担当者は「安全安心な製品の提供を通して衛生環境づくりや作業の効率化、省人化をお手伝いしたい」と語っている。
今回は出展社セミナーで担当者が「アレルゲン管理と人手不足解消のための洗浄システム」と題して講演を行う。２月20日14:00〜15:00、幕張メッセ国際会議場201会議室。ブース番号は749。