復興と再生のシンボルに、新仙台工場開業

 レンゴーは震災によって壊滅的被害を受けた仙台工場の復興、再生として新仙台工場(宮城県黒河郡大和町)の建設を進めていたが、1日から正式に開業した。

新工場の外観

 新工場は雇用の確保はもちろん、物流に欠かせない包装材として地域経済と密接な関係にある段ボール工場がいち早く再生へと踏み出すことで、地元宮城県をはじめ東北地方復興への先導役にもなればとの思いを込めて当地にて建設を進めていたもの。
 100%リサイクル可能の環境に配慮した段ボール工場として、太陽光発電設備や蓄電池を導入しているとともに、建屋の耐震性を強化するなど震災の教訓を生かした工場でもある。
 電力貯蔵用大型リチウムイオン蓄電池(エリーパワー社製)を導入し、同社と共同で実証データを蓄積、検証する。この蓄電池は国際的第三者認証機関から安全認証を取得しており、釘を刺しても発煙・発火の無い、安全性に優れている。
 太陽光発電と連携して停電時の自立運転ができるほか、非常時だけでなく、安価な夜間電力で蓄電し、日中の電力消費ピーク時に使用することでピークシフトにも貢献できる。
 同社は新工場をグループの東北地区の中核拠点工場であると同時に、大震災からの復興、再生のシンボルとして、今後の地元経済の発展に働きかける。