「HÄRKIS FINLAND
野菜のそぼろ」シリーズ
ひかり味噌󠄀(長野県下諏訪町、林善博社長)はそら豆を主原料としたフィンランド発の冷凍ベジタブルミート「HÄRKIS(ハーキス) FINLAND 野菜のそぼろ」シリーズを3月25日発売した。そら豆をフレーク状に加工した新素材で、レンジで温めてそのまま食べたり、サラダやキッシュ、タコスなど様々な料理に使ったりできる。
フィンランドでは2016年に発売されたばかりだが、植物性たんぱく質が豊富でグルテンフリー、アレルゲンフリーでもあるため、肉の代替品として注目を集める。「フィンランドでのブランド認知度は約79%に上り、植物性たんぱく質カテゴリで認知度1位を獲得する」(阿部あゆみ広報室長)という。
ひかり味噌󠄀は30年以上前から有機味噌の開発に取り組んできた。海外有機認証やハラル認証を業界でいち早く取得し、輸出に注力するなどグローバル化への意欲は強い。海外事業を進める中で林社長は、ヨーロッパを訪れた際に「HÄRKIS」に巡り合った。
製造メーカーのVerso Food(ベルソフード)社は環境にやさしく、健康的で持続可能な食生活の実現を掲げており、「ひかり味噌󠄀との親和性は高い」(林社長)として業務提携を呼びかけた。ひかり味噌󠄀が冷凍輸入し、日本国内では「HÄRKIS FINLAND」ブランドで展開する。
シリーズ第1弾はほんのり塩味を効かせ、どのような料理にも合わせやすい「プレーン」のほか、カレーパウダーと生姜が香り、アジアンや中華料理に合う「エスニックカレー」、クミン、オレガノ、トウガラシなどのスパイスを効かせた「メキシカン」を関東、近畿、中部エリアで売り出した。
冷凍食品の取扱いは初めてだが、流通大手や量販店が取り扱うなど滑り出しは好調。コアターゲットはミレニアル世代(20〜30代)。阿部室長は「特に普段から健康を気づかう食生活を意識している方」として、「HÄRKISを使ったレシピや食べ方をSNSなどで発信し、認知度を高めたい」と語る。実際に春巻きやピザ、餃子、ロールキャベツ、レタスバーガーなど各種レシピをすでに公開している。
同社の有機味噌の国内販売はここ数年で大きく伸びており、健康や環境に配慮した商品需要がベジミートにも広がるか注目される。「HÄRKIS」は各500円(税別)、130g。賞味期限は270日(要冷凍)
メニュー例、パプリカの肉詰め風
メニュー例、春巻き