伊藤忠が龍大と強固な食品検査体制構築

 伊藤忠商事は中国の大手食品メーカー龍大食品集団傘下の食品検査センター、煙台傑科検測服務有限公司と業務提携した。日本に輸入する際の厚生労働省登録検査機関によるチェックと併せ、さらに強固な食品検査体制を構築した。
 傑科は中国で最高レベルの食品検査技術を保有し、CNAS(ISO/IEC17025に基づく試験所認定の国際規格)とCMA(中国計量認証)の2つの公的認証を取得している。さらに中国国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)からの委託によりAQSIQに代わって輸出品の検査を請け負うことのできる私的検査機関となっている。
 最新の検査機器を保有し、602項目の残留農薬、124項目の動物用医薬品、重金属、食品添加物、アレルゲン、カビ毒などの食品検査を総合的に行なっており、既に伊藤忠商事が日本向けに出荷する多くの冷凍食品・加工食品の検査を行なっている。
 今回の業務提携により、傑科の検査施設で自社取り扱い製品の検査を強化するとともに、日本と同基準の検査を継続して行なうため、日本の公的検査機関の協力を得て検査技術も導入する。