日本テトラパックは紙容器デザインの製版作業における「立会色承認」サービスを始めた。製版作業にデジタル技術を活用したもので、ユーザーのパッケージデザインを再現する際の品質が向上させるとともに、リードタイムを短縮、利便性を高める。
東京本社と御殿場工場にあるデジタル色校正用設備を用いる。印刷知識が豊富な同社の製版オペレーターがユーザーの相談に応じながら、その場でデジタル構成図を確認してもらい、承認までを即日で一貫して行なうことができる。
従来の校正の方法では、ユーザーが期待する色再現のイメージと提出された校正図の間に差異がある場合、複数回にわたって校正図を提出したり、打ち合わせを実施するなど、承認まで時間がかかっていた。特に画像部などの色再現では、要望に対する解釈の取り違いが起きたり、校正図の再提出に別途時間がかかるという問題点があった。
新サービスはそのような短所を解決し、ユーザーのデザイン再現の品質を向上させるとともに、リードタイムの短縮が可能となる。
デザイン段階から一貫した色管理ができ、世界にあるテトラパックの工場で同等の色を再現した出力ができるため、災害・緊急時にはバックアップ対応ができるという強みを発揮する。