ICタグを使いクリーニング管理と入退室管理を連携

 入退室のエラーはパトライトなどで発報する

 クリーンルーム用衣服の特殊洗浄を行う日本CIC研究所グループは、従来のICタグを使ったクリーニング管理システムに、新たに入退室管理システムを加えたサービスを提案した。
 クリーニング管理システムは個人の識別情報が入ったICタグを衣服に装着することで、衣服の洗浄履歴の管理や繊維の疲労度を定期的に検査する仕組み。
 今回はシステム開発のナカジマコンピュータサービス(富山市)の入退室管理システムと連動させた。クリーンルームの入室人数を制限したり、衣類の連続着用時間の上限を設定して入室を制限したり、作業者のランク設定で入室時間を管理したりすることができる。
 さらに衣類の管理では着用時間や洗浄回数、着用累計時間などを一覧で確認できるようにした。「これまで着用期限を守らない人がいても、システムを使えばしっかり管理が可能になる」(担当者)。
 半導体や医薬品製造の工場などでは、「クリーンルーム退室後に同じウェアでの入室制限を行うところが多い」(担当者)という。食品工場での導入はコスト面からも簡単ではないが、従来のクリーニング管理システムはすでに導入実績があり、さらにフードディフェンスを強化したい食品工場にとっては便利。

      衣類に装着するICタグ