今年のFOOMAは産業用ロボット専業メーカーが多数出展し、最新のロボットシステムを実演するなど、来場者の関心を集めている。
ファナック製の食品ハンドリングロボット
ニチモウのブースでは、ファナック製の食品ハンドリングロボットを出展。知能ロボットを活用し100回/分の高速搬送と24時間連続稼働を実現させた。カメラで食材を画像処理し、コンベア上で各食材をつかんで移載、1袋分を取り分けるシステムを実演している。
ファクシムが出展しているパック製品自動箱詰めロボットシステム(FA1200K)は、自動カップシール機で充填シールされた食品を専用箱に自動箱詰めする。対応する食品はゼリー、プリン、水ようかん、もずくなど幅広い。
OMCは最新洗浄ロボットを装備したコンテナ計量システムを出展している。食品製造設備で大量に使われる容器やコンテナの洗浄から乾燥、冷却までを完全自動で行なう。洗浄システムには大型ロボットを採用。洗浄装置内はノズルなどの最小限装置にとどめ、駆動・稼働部を排除。内部汚れの付着を防ぎ、クリーンにした。
食品工場では日常の安全体制や高度な衛生管理に加え、作業の効率化が求められている。正確で、迅速に作業をこなす産業用ロボットは食品製造現場に普及し始めている。
最新のロボット技術に若い女性も関心を寄せていた