ジャイロフリーズ2基導入
ニチレイフーズ白石工場

 ニチレイフーズの主力工場の1つ白石工場(宮城県白石市、伊藤照夫工場長)はジャイロフリーズを2基導入したのを含め改造工事を1月完了した。工場内の動線を単純化すること、作業安全性の向上を図るのがねらい。投資額は4億6000万円。
 従来の直線型トンネルフリーザー3基を立体型ジャイロフリーズ2基に置換したことにより通路・作業スペースが確保でき、安全性が向上した。
 白石工場は元々果実缶詰工場として1966年に設立、その後、乳製品を原料にしたクリームコロッケ、グラタン・ドリアなどの冷凍食品の生産を開始、春巻ラインも設置した。
 15年前に現在の白石蔵王工業団地に冷凍食品工場を建設。05年7月に工場集約のための増設工事を実施、さらに昨年12月から1階整備工事に着工、今年1月末に完成した。

 現在、設置フリーザーは既存機と新設機合わせて4基、日産生産能力は92t。
 内訳はクリームコロッケ37万食(30t)、グラタン7万食(15t)、ドリア6万食(14t)、春巻78万食(33t)。
 蔵王酪農センターから毎日供給される新鮮な牛乳を原料にしたホワイトソースの商品群は「蔵王山麓」シリーズでヒットしている。
 また春巻は生産量日本一を自負しており、成型機22台がずらりと並んだ加工ラインは壮観。

 同工場は01年ISO9001品質マネジメントシステムを認証取得したのに続き、02年にISO14001環境マネジメント、05年にはOSHMS労働安全衛生マネジメントシステムを認証取得している。
 環境関連の取り組みにも積極的で、製造過程で発生するパン粉や春巻の皮、商品化されなかった規格外品などをリサイクルし、飼料や肥料に再利用して近隣の養豚場などに販売している。

フリーザーから出るクリームコロッケ