【年頭所感】
「結」の年にしよう
日本包装機械工業会 生田 芳規会長

      生田会長

 日本の包装機械産業は前年度に引き続き、微増ながら昨年もプラス成長となった。震災によるサプライチェーンの寸断や原発事故に起因する電力使用量の制限、超円高、タイの大洪水など景気の下押し要因が噴出したが、新興諸国や北米市場などへの輸出がけん引し0.8%増となった。
 ただ、生産高・輸出高ともに前年を上回ったものの、内需の成熟化はますます色濃くなった。包装機械産業の安定した成長基盤の構築が不可欠。そのためには国内外ユーザーの多種多様なニーズに応える高付加価値製品を開発し、提供に努めることが課題となる。
 また、包装機械産業は新興国からの追い上げも受けて厳しい競争を強いられている。優れた技術開発力、商品力、マーケティング力をもって世界中の需要業界のニーズに応える“メード・イン・ジャパン”の包装機械・関連機器の提供に努め、わが国包装機械産業の安定的な発展を図りたい。
 当会主催の「ジャパンパック2013(2013日本国際包装機械展)」を「ようこそ、包装の未来へ」をテーマに10月開催する。アジア最大の包装機械展として、内外からその開催が待たれているが、今回も出展者、来場者とも満足いただくための様々な企画を用意している。
 包装機械産業がさらなる成長を遂げていくためには、各社が技術力を高めていくとともに、業界が結集し、変化に対応していくことが欠かせない。会社と会社、人と人との関係も然り。厳しい時代を乗り切るためにも重要なことは“結”である。互いを認めあい、前進していくことで変化の波に乗り、成長の礎が築いていけるものと信じている。