木村哲郎の「生鮮プロセスセンター製造商品の安全・安心」−10−
精肉PC立ち上げの計画と実施

 ある地方の精肉PCの立ち上げをもとに、具体的に何をすれば良いのか、成功例、失敗例を示しながら紹介してみたいと思います。
 
 ある地方の量販店。業績が低迷気味で何とかしなければ・・・という経営陣が、思い切って仕事の仕組みを変えようと考えました。

第1部 計画(基本構想)
 <1>まず現状の把握、認識を行いました。
 (1)精肉部門は利益が出ていない
 (2)前年対比マイナス売上げ
 (3)センスのある精肉MGの存在と、立地の良いお店の利益で全体をカバーしている

 【主な理由】
 (1)競合店が常に安い
  (2)売上げ確保のため品揃え、大量陳列するが、ロスが多い
 (3)経費がまかなえない(人件費・販管費)
 
 <2>この状況を改善するため、いろいろと検討し、大胆な仮説を立ててみました。
 (1)精肉PCセンターを設立し、30店舗、1日平均1万2000パックを集中生産し、インストアでは製造しない。
 (2)店の精肉担当をすべて配置転換し、専任は置かない
    (・発注は送り込み ・加工肉の発注は惣菜担当が行う)
  
 この仮説でシミュレーションを行います。

 次号も、計画(基本構想)についてご紹介します。