概算要求に2249億円、HACCP対応型施設の助成が大幅増

 水産庁は2014年度予算の概算要求を29日発表した。前年に比べ16.4%増の2249億円を要求する。このうち、非公共は1259億円、公共は990億円。
 資源管理・漁業経営安定対策には463億円(昨年373億円)を盛りこんだ。漁業収入安定対策事業に285億円、漁業経営セーフティーネット構築事業に85億円(昨年35億円)などを計上。85億円のうち、15億円は省エネ型漁業用機器導入の支援に充てる。 
 水産物の加工・流通促進対策には36億円(昨年11億円)を求める。HACCPに対応した水産加工・流通施設の改修支援事業に25億円(新規)、国内水産物流通促進事業に8億円などとしている。 
 漁村の活性化・多面的機能発揮対策には49億円、漁船漁業の担い手確保対策には32億円(昨年12億円)を求める。漁業構造改革総合対策事業に20億円、新規漁業就業者総合支援事業は8.5億円とした。
 漁業構造改革総合対策事業では、3者以上の漁業者による協業体などに漁船をリースする漁協の経費を支援する沿岸漁業再生支援事業(新規)も打ち出している。