国内1000店舗に向け、チャーシュー工場を新設
ギフトは2025年10月期に国内1000店舗の出店をめざ
す（写真は同社ＨＰから）
横浜家系ラーメンチェーン「町田商店」を展開する�螢�フト（東京都町田市、田川翔社長）は神奈川県綾瀬市にチャーシュー工場を新設すると発表した。国内1000店舗の実現に向けて生産体制を強化する。投資額は２億6000万円。稼働は2022年７月を予定している。
チャーシューは横浜家系ラーメンには欠かせない食材で、2020年３月からは専用の横浜第二工場（横浜市）で生産し、主に直営店に供給している。チャーシューを工場で生産することで品質の標準化や店内作業の単純化を加速し、人時生産性を大幅に向上することができたという。
新工場の生産能力は月産120ｔ。出店が続く直営店への供給能力を高めるとともに、プロデュース店（オーナー店）向けにもチャーシューの供給を本格化するねらいがある。現在の店舗総数は約600店だが、同社は2025年10月期までに国内1000店舗をめざしており、新工場と横浜第二工場を合わせた生産体制で需要増に対応する。
コロナ禍で明暗分かれる
ラーメンチェーンの多くはコロナ禍によるダメージを少なからず受けたが、業績は立地条件によって明暗がはっきり分かれた。「町田商店」のギフトや、「ラーメン山岡家」を展開する丸千代山岡家（札幌市）は大型駐車場を構える郊外型ロードサイドを中心に出店していたため、コロナ禍でも家族層の取り込みに成功した。いずれも2020年度の決算は増収減益で黒字を確保した。
一方、駅前やオフィス街、商業施設などへの出店が多い「一風堂」（力の源ホールディングス）や「日高屋」（ハイデイ日高）は減収減益で最終赤字に転落した。最近は両社とも都心近郊の小商圏やロードサイドへの出店を急いでいる。