工場用に軽量化したアシストスーツを導入
軽量化に成功した「アルケリスＦＸ」
大和ハウス工業はアシストスーツ開発のスタートアップ企業などと協業し、工場での立ち作業の負担を軽減する無動力型のアシストスーツ「アルケリスＦＸ」をこのほど開発した。大和ハウス工業の全国９工場に順次導入する。
立ち作業などで中腰姿勢が長く続くと腰に負担がかかり、疲労が蓄積する。「アルケリスＦＸ」は作業員が中腰姿勢になると一定の角度で膝を固定し、椅子に座っているような状態にできる。
これによって骨盤から背骨、頭部にかけて縦に走る筋肉で、立ち姿勢の維持や腰の曲げ伸ばし時に動く「脊柱起立筋」の活動量を最大33％抑えることができる。体幹が安定して腰の負担を軽減するという。
「アルケリスＦＸ」はアルケリス��（横浜市、藤澤秀行ＣＥＯ）が医療従事者向けに販売するアシストスーツ「アルケリス」をベースに開発した。大和ハウス工業は当初、「アルケリス」を工場に導入したが、片足だけで約3.2�圓發△蝓�移動作業を伴う製造現場では作業範囲に限りがあった。
そこで、繊維メーカーのサンコロナ小田�蝓弊仞邯�小松市、小田外喜夫社長）が開発した軽量で高強度の炭素繊維複合材「フレックスカーボン」を採用した。アシックスにも採用された新素材。これを使うことで重量を片足約２�圓般�40％の軽量化に成功し、装着による身体的負担を軽減できた。
大和ハウス工業は竜ケ崎工場（茨城県竜ケ崎市）など全国９工場に合計37台を導入する。
「アルケリスＦＸ」を着用することで立ち作業の負担を軽減する