国内初、ピックロボと自律搬送ロボが連携
鴻池運輸とＡＩロボットベンチャーのＯＳＡＲＯ（東京都千代田区、デリック・プリッドモア社長）は倉庫の自動化オペレーションの実証実験を「鴻池技術研究所イノベーションセンター」（東京都品川区）でこのほど開始した。
透明・変形・反射・不定形な形状の商品にも対応可能なピッキングロボットとＡＭＲ（自律走行搬送ロボット）を連携させた国内初の取り組み。実証実験は約６カ月間行い、商品の搬送からピッキングまでの完全自動化を検証する。
ピッキングロボットはＯＳＡＲＯ、ＡＭＲは米国のinVia Robotics社製。実験内容は�｜輅犬鮗�けると、ＡＭＲが商品棚まで移動し、��棚から商品が入った荷物かごを取り出してピッキングロボットが待つエリアまで運び、��ピッキングロボットが商品を荷物かごからピックアップする−−というもの。
倉庫の自動化オペレーションの検証シーンの一部、鴻池運輸のホームページ
（https://youtu.be/mBwSaeGz6Ew）から
ピッキングロボットには画像認識ＡＩシステムを搭載している。荷物かごの中が整理されていない、散らばった状態でも商品の形状を認識し、箱に詰めるという高度なピック＆プレースを行うことができる。
倉庫内で人とＡＭＲが協働で商品のピッキングと搬送を行うケースはすでに広がっているが、コロナ禍で物流量が急増しており、人手不足感はますます強まっている。商品の搬送からピッキングまでの完全自動化に対する期待は世界レベルで高まっている。鴻池運輸はまずは実証実験を通じて、現場への導入に向けた課題解決をめざすとしている。