キユーピーは食欲減退や食べる量の低下がみられる高齢者向けのご飯用調味料「ジャネフ ワンステップミール ごはんにあうソース」から新たに「納豆風味の黄身醤油だれ（納豆不使用）」を５日発売する。

　「ごはんにあうソース」シリーズは、高齢者が低栄養状態に陥る原因の１つとされる食欲の低下に着目し、食欲喚起とエネルギー補給をコンセプトに開発した。１袋（10ｇ）あたりのエネルギーは60kcalあり、ご飯にかけるだけで手軽にエネルギー補給ができる。2012年の発売以来、前年比２ケタ増で毎年売上げが伸びている。

　今回の新商品は多くの日本人が好んで食べる「卵かけ納豆ご飯」をイメージした。納豆が健康に良いことは広く知られており、血液凝固に関わるビタミンＫを多く含む。一方で血栓塞栓症の治療薬「ワルファリンカンカリウム製剤」を服用している人は、納豆に含まれるビタミンＫが薬の作用を阻害するため、納豆の摂取を控える必要がある。そこで納豆由来ではない香料を使用することで、ほのかな納豆の香りを再現した。

　投薬治療中や納豆の粒が噛めない高齢者でも卵かけ納豆ご飯の風味が楽しめる仕様にした。ペースト状のソースはおかゆに合わせても味のメリハリを感じることができる粘度に調整した。１袋（10ｇ）あたりの食塩相当量は0.3ｇ。20袋入り、400円（税抜）。

　「ジャネフ」ブランドは1972年に販売を開始し、病院・施設給食を中心に、近年では一般家庭向けにも商品展開を広げている。商品群は「病態対応食」、「栄養補給食」、「検査食」の３つに大きく分かれ、「ごはんにあうソース」は栄養補給食の１つになる。