タフで使いやすい工場排水の水質計

  上位機種のデジタル水質計「WQ-300」

 計測機器メーカー大手、堀場製作所のグループ会社、堀場アドバンスドテクノ(京都市、堀場弾社長)は工場排水や河川、湖沼などの水質を測定する新製品のポターブル型水質計2機種を9月9日発売する。フィールド測定に特化した「タフさ」と「使いやすさ」をコンセプトに開発した。高い防水・防塵性能と衝撃耐性、直感的で操作しやすいデザインが特長。

 同社はpH測定型の水質分析計で国内シェア50%を獲得している。今回の新製品は主力ブランド「LAQUA(ラクア)」シリーズから「D-200」と上位機種の「WQ-300」をリリースする。国際標準IP規格67(防水・防塵)に対応しているほか、操作ボタンを減らしたシンプルデザインで直感的な操作を可能とした。画面はカラー液晶を採用した。

 さらに「WQ-300」にはJISの工場排水試験方法やISOに対応した新開発の光学式デジタルセンサーを搭載した。測定項目はpHのほか、水溶液の酸化力と還元力を計る酸化還元電位(ORP)、電気伝導率、溶存酸素、イオンがあり、最大3項目を同時測定し、無線でデータ送信することもできる。
 同社は海外輸出を含めた販売台数を1年後4800台、3年後に1万3000台をめざす。