エム・シーシー食品、農業法人と連携新工場

 兵庫県の(株)ささ営農(たつの市、八木正邦社長)がエム・シーシー食品と連携してバジル加工の新工場を建設した。12日、現地で神事と竣工式を開催する。
 たつの市新宮町吉島718-1に完成した。両社の技術提携により、地元で収穫した新鮮なバジルの一次加工や凍結を行い、それをエム・シーシー食品が冷凍ソースなどに活用する。収穫シーズン内に数十tのバジルを加工することになる。
 エム・シーシー食品は以前からバジルを使用していたが、地域の産業の発展のために2004年から地元の生産者と露地契約栽培の取り組みを開始し、その使用量は年々増加していた。このほど、販売増加に対応するため、新工場を建設したささ営農に一次加工を委託することとなった。生産者が加工まで手掛ける6次産業化の一環として、地域産業の発展と雇用増加が期待されている。
 ささ営農は2集落が1農場に圃場を整備して効率的に運営している地域密着型の農業生産法人。2013年度の作付面積は51ヘクタール。2006年に法人化。2011年度優良集落営農組織兵庫県知事最優秀賞などを受賞している。資本金は3000万円。出資者は個人を含め83(2013年12月)あり、エム・シーシー食品も出資に加わっている。

完成したささ営農のバジル工場