ホテレス盛況、新型機器類に注目集まる

 21日から東京ビッグサイトで開催された国際ホテル・レストランショー(フード・ケータリングショー、厨房設備機器展を併催)は昨年を4.3%上回る来場者を集め24日閉会した。展示規模は680社、1688小間(前回804社、1764小間)でいずれも前回を下回った。
 フードステージでは各種セミナーが毎日開催され、注目された。特に人気を集めたのがツジ・キカイによるナポリピッツァ石窯セミナーやパンのあるライフスタイルを提唱した木村周一郎氏のセミナーだった。

最新機器を使った実演は来場者の関心を引き寄せた

 パンに関しては冷凍パンそのものはもちろん、発酵、焼き上げなどの機器、特にコンベクションオーブンを出展するメーカーがタニコーフジマックをはじめ多くみられた。
 小型の機器だが、食用油精製装置を紹介する(株)メカも分かりやすい説明で来場者を集めた。同社の「廃油ナイスくん」はフィルターをセットして熱い油を入れ、循環ろ過する。減った油を揚げ調理に補給するという誰にも扱いやすい装置。「これを使えばいつもきれいな揚げものができ、環境問題にも貢献できる」とアピールしていた。

 給食現場で最大のネックになるのが温かいものを温かく、冷たいものを冷たい状態でサービスすること。その解消策として提案したのがホシザキ電機の温冷配膳車や福島工業の再加熱カートシステム。
 福島工業のカートシステムは料理をチルド状態で盛りつけ、カートにインサート(盛りつけ棚)をセットしてチルド保冷し、配膳の前に温食は再加熱する。待機中はカート内がチルド状態だが、予約時間に合わせて温食部のみ熱風を送り込んで再加熱する。チルド部分への影響はない。
 エフ・エム・アイは各種機器の紹介とともに病院・老人施設向けの参加型ソフト食セミナーを本社で3月、4月に実施することを案内した。同社の粉砕機器を使用することでなめらかな料理を実現できると訴えた。1回10名程度を募集。講師は同社のコンサルタンティングチーム管理栄養士の毛利伸子氏。問い合わせは東京都港区のエフ・エム・アイ(電話03−3436−9470)まで。