【年頭所感】
創立70周年を迎えさらなる発展へ
日本食品機械工業会 林孝司会長

      林会長

 我が国食品機械の販売額は、機種によって異なるものの、全体では前年を若干上回る見込みだが、企業経営に関しては多くの会員が厳しい見解を持っている。
 食品業界では、食品の安全性の担保、深刻化する人手不足、低価格化、多様化する消費者ニーズ、環境対策、少子高齢化に伴う国内市場の縮小など多くの課題を抱えている。
 我々食品機械業界は、ユーザーである食品業界の動向を常に注視し、コスト削減や効率化・省力化を追求しつつ絶えず技術革新を進め、安全・安心という基本を堅持し、食に関わるビジネスの新たな領域を切り開き、消費者のニーズに真摯に応えられるような提案を行っていきたいと考える。
 そのため、当工業会は、食品機械の安全・衛生化の推進、国際化への対応、人材の育成など、国民の生命と生活の基本である「食」の安定供給を支えていきたいと思う。
 今年6月には「食の技術は無限大。」のキャッチフレーズのもと、食品関係産業におけるアジア最大規模の展示会「FOOMA JAPAN 2018」を開催する。41回目を迎える本展は、東京ビッグサイト東展示棟1〜8ホールのすべての展示スペースを使用して開催する。多くの企業の出展をいただき、今年もまたFOOMA JAPANに対する評価と期待を寄せていただいているものと関係者一同あらためて身を引き締めている。期待に応えるべく、本展の成功に向けて鋭意準備を進めている。「食の安全・安心」を堅守しつつ、さらなる新たな領域を切り拓くための最先端のテクノロジー・製品・サービスの展示を通じて、日本経済活性化の一助となればと考えている。
 当工業会は本年創立70周年を迎える。5月に記念式典、記念祝賀会を開催する予定でいる。引き続き、業界一丸となって、食品機械工業の発展と国民生活の向上に全力で努めていく。