日本包装機械工業会は2011年度の包装・荷造機械の生産実績と輸出入実績を集計した。これによると、生産高は前年度比0.8%増の3831億3800万円で、微増ながら2年連続のプラスとなった。
東日本大震災によるサプライチェーンの寸断や原発事故に起因する電力使用量の制限、円高、欧州債務危機、タイの大洪水など景気の下押し要因が噴出したものの、新興諸国や北米市場などへの輸出がけん引し、プラスを維持した。
しかし、機械別では前年を下回っている機種が多く、瓶詰め機械や製袋充填機など、一部の機種のみがプラスとなった。
前年の調査段階では、個装・内装機械3143億2200万円、外装・荷造機械751億3300万円の計3894億5500万円、前年度比2.5%増と予測(計画)されていたが、実績では個装・内装機械が3142億9200万円、外装・荷造機械688億4600万円と下回る結果に終わった。
前年度比では、個装・内装機械が51億1700万円増(101.7%)で2年連続のプラス。外装・荷造機械は21億0200万円減(97.0%)で5年連続のマイナスとなった。