三浦工業はボイラの蒸気を利用した後に排出される高温の熱水(ドレン)から、低圧の蒸気を取り出し、有効活用する省エネシステム「フラッシュ蒸気発生装置 HJ-4000」を11月発売する。
HJ-4000
食品工場やクリーニング工場などでは、製品の加熱などの蒸気を利用した後に、ドレンが排出される。このドレンを有効活用する手段として、 ボイラ給水タンクに回収してボイラ給水の加温に利用する方法が知られている。しかし、タンクから湯気として捨てられ、十分に活用できない場合や、タンクまでの距離が遠く回収できない場合があった。
そこで、蒸気を利用した後に発生するドレンから、その場で低圧の蒸気を取り出し、再び製品の製造工程に供給できるフラッシュ蒸気発生装置を開発した。この装置により、今まで廃棄されていたドレンを蒸気として再利用することができるため、ボイラの燃料費を削減することができる。
ユーザーの使用条件によって異なるが、「HJ-4000」をボイラシステムに導入することで、ボイラの燃料費を年間約500万円、CO2排出量を年間約140t削減することができるという。年間30台の販売目標を掲げている。