品川工業所(本社奈良県)は新型のフラット型炒め機の提案に力を入れている。撹拌用の羽根が釜と接触しない仕組みを採用し、異物混入のリスクを低減しているのが特徴。ドラム型やIH型炒め機と比べ、高温処理による短時間調理や丸洗い・完全洗浄できる点も訴求している。
新型のフラット型炒め機
同社によれば、ドラム型炒め機の場合、回転しているため加熱温度にムラが生じ、製品温度が70℃と低いが、釜を水平に置いた新型炒め機は常にガス火で加熱しているため、製品温度が90℃以上と高い。そのため30kgの焼きそばが10分弱、炒飯なら5分で調理できるという。
撹拌用の羽根は、麺製品用にカーブを付けた棒状、炒飯用にはへら状の2種類を開発した。ほかにもさまざまな形状の羽根を取り換えることで幅広いメニューに対応している。麺製品では、焼きそばやうどんなど、麺の太さに合わせて釜の底面と羽根のすき間を調節することもできる。
すでに新型炒め機を導入しているユーザーは、きんぴらごぼうの調理に使っているが、これまですりつぶしてしまっていた蓮根を取り入れることが可能になったという。