海上輸送、自販機修理で協業開始

 アサヒ飲料キリンビバレッジは非競争分野で協業を開始したと25日発表した。すでに6月から輸送能力の向上を目的に船舶輸送を共同で利用しており、9月からは神奈川県内で自動販売機修理業務の委託を試験的に始める。
 船舶輸送は静岡県清水港と宮城県仙台港、北海道苫小牧港を結ぶアサヒ飲料の定期航路でキリンビバレッジが利用を開始した。長距離トラック輸送のドライバー不足問題に対応するため、海上輸送へのモーダルシフトを進めるねらいがある。
 自販機の協業では、アサヒ飲料の子会社で自販機事業を担うアサヒ飲料販売が自販機の修理をキリンビバレッジの子会社、キリンメンテナンス・サービスに委託する。これまではアサヒ飲料の担当者が通常のルート業務と掛け持ちしながら修理を行ってきた。
 修理業務の委託によって、アサヒ飲料はルート担当者の作業効率の向上を図る。キリンメンテナンス・サービスは神奈川エリアでの業務拡大が見込める。両社は「テスト業務を検証し、期待効果が得られると判断した場合は本格導入する」としている。