NTTデータ東北は「水産卸売業向けの荷受・販売管理システム」を「生鮮流通フォーラム」で紹介した。名古屋市中央卸売市場が導入しているシステムで、仕入・販売・請求など一連の業務をサポートするもの。名古屋の実績を活かして、他の卸売市場にも訴求している。
大東魚類、中部水産、名古屋海産の3社と共同開発した。入力した情報を荷受番号で管理し、在庫の単品管理を可能にする。締め処理をグループ単位で行なうので、取引先への情報伝達と当日実績が早期に把握できる。また、外部連携のEDI(全銀手順、JCA通信)、FAX送信などにより、取引先・銀行・開設者とシステムで連携できる。会計システムや電子帳票ソフトとも連携が可能、既存システムを活かせる。
これまで水産卸売業では、経営判断に必要な正しい情報がすばやく出せない、出す情報がシステムで管理されていない、取引パターンのバリエーションが豊富で一般的な販売管理システムでは適合しない――などの問題があった。こうした現場から挙がった声を解決するため開発したシステム。「どの市場も抱えている問題は同じはず。名古屋で成功しているので、他の市場でも是非導入を検討してほしい」と呼びかけた。