ポーランドのチョコ最大手を買収、欧州で基盤強化

 ロッテホールディングスはポーランドの最大手チョコレートメーカー、E.Wedel社の全株式を米国Kraft Foods社から取得した。ポーランドを含めた中・欧諸国でのWedel製品の市場シェア拡大を皮切りに欧州全土でのロッテ製品の展開を目指す。
 Wedel社は板チョコ、詰め合わせチョコでトップのマーケットシェアを持っており、09年12月期の売上高は約141億円。従業員は約1000人。99年にCadbury社に買収されたが、Kraft Foods社のCadbury社買収にかかるECの独占禁止監督当局の決定に従い、売却が検討されていた。
 Kraft Foods社のロバート・ブランディシュ上級副社長は「E.Wedel社は1世紀以上ポーランド国民に親しまれているブランドを有するすばらしい会社。我々はロッテグループ入りを大変喜ばしく思う」とコメント。ロッテの重光宏之副社長は「これによりグローバルに製菓ビジネスを拡大するうえで極めて重要なステップを踏み出すことができた」と語っている。