時間当たり1万個の仕分け能力を持つ新型ソーター

ラインベルトソーターNBS Wave、
ポップアップホイールが
波打つようにせり上がる

 岡村製作所はケース仕分け装置「ラインベルトソーター NBS Wave」を発売した。時間当たり1万個の仕分け能力は業界トップレベル。新開発した分岐モジュール「ウェーブダイバーター」の採用で実現した。
 ソーターは物流センターで使われる仕分け装置。一般的にはコンベアが数本のベルトで構成されており、分岐点でベルトの間の隙間からポップアップホイールと呼ぶ車輪がせりあがって箱(搬送物)の流れる方向を変える。
 ウェーブダイバーターと呼ぶ新構造はポップアップホイールの列をそれぞれ独立して波打つように上下させる点が画期的。これにより全てのホイールが一度に上下する従来方式と比べ、箱の間隔を広くあけて流さなくてもよくなり、能力が飛躍的に高まった。

同社の一般的なNBS30(左)は時間当たり6700個の仕分け能力だが、新型装置(右)は搬送間隔を狭くしても正確に仕分けできるので能力が飛躍的に高まった

 ポップアップホイールの駆動は独立したモーターではなく、ラインベルトの力を使うので省エネで騒音も少ない。
 さらに、エアーシリンダーでベルト毎に一定の張力を与える「オートテンション機構」はベルトのテンションを調節する手間を大幅に削減してメンテナンス性を高めている。常に最適なテンションに調節するので正確で安定した作動が期待できる。
 初年度1億円の販売を見込んでいる。