長大連結トレーラー使い共同幹線輸送を開始

西濃運輸のトラクタとヤマト運輸のトレーラ
(西濃運輸のHPから)

 西濃運輸日本通運日本郵便ヤマト運輸の4社は関東・関西間で「スーパーフルトレーラーSF25」を活用した共同幹線輸送を3月28日開始した。事業者の壁を越えてトラック輸送の省人化に取り組み、人手不足の対策につなげる。
 ヤマトグループの総合物流ターミナル「関西ゲートウェイ(GW)」(大阪府茨木市)と「厚木ゲートウェイ(GW)」(神奈川県愛甲郡愛川町)で、ヤマト運輸のSF25に連結し幹線輸送する。
 具体的には西濃運輸、日本通運、日本郵便の各トラクタが関西GWや厚木GWに到着し、SF25を連結して出発。幹線道路を経由して各ターミナルに到着。そこでSF25を切り離した後、各社の拠点に出発する。合計6台のSF25がターミナル間を相互に運行する。
 SF25は車両の長さが25mに及ぶ連結トレーラーで、ヤマト運輸が2017年に日本で初めて導入した。積載量が従来の大型トラックの2倍になり、一度に大量の荷物を輸送できるほか、他社のトレーラーを連結して1台の車両として運行できるため、運送事業者の壁を越えた輸送の効率化を可能にする。
 また、車両台数を削減することでCO2排出量の低減にも貢献できる。
 SF25を使った今回の共同輸送は、流通業務の効率化を図る事業に対する計画の認定や支援措置などを定めた「改正物流総合効率化法」の対象として国土交通省から認定を受けた。