自動運転EV、パナソニック群馬工場が試験導入

 ヤマハ発動機はグループ会社が手がけるEV(電気自動車)の自動搬送サービス「eve auto(イヴオート)」がパナソニックの大泉地区コールドチェーン工場(群馬県大泉町)に試験導入されたと発表した。

 「eve auto」はEV車両による自動搬送サービスで、屋内外の閉鎖空間での自動化ニーズに対応するため開発した。屋外向けに設計したランドカーと自動運転システムを搭載しており、多少の風雨や路面に凸凹がある環境でも安定運転を可能にする。

          工場の建屋間で部品を搬送する「eve auto」

 パナソニックの大泉工場は業務用冷蔵庫や冷凍冷蔵ショーケース、飲料ディスペンサーなどを製造している。工程によっては複数の建屋をまたぐ部品搬送が発生し、有人のフォークリフトやトラックを多数使用している。今回の試験導入によって有人フォークから「eve auto」に置き換え、省人化だけでなく、大型部品の搬送に伴う作業負担と事故リスクの低減を図る。

 「eve auto」の導入先は大泉工場を含め6社9台となった。ヤマハは自動運転技術を将来のコア事業の1つと位置づけており、物流分野での展開を今後強化する。