東京都は今年3月に策定した「東京都食品ロス削減推進計画」の一環として、先進技術を使った食品ロス削減のモデル事業を民間事業者と共同で今年度中に実施する。このほど共同事業者の募集を開始した。
食品のロングライフ化を実現するバリア性の高い容器包装や急速冷凍技術などを実際の店舗に導入し、食品ロス削減の実効性や新市場創出の可能性、新技術の普及促進による波及効果などを検証する。
公募の対象は食品ロス削減のための新たな仕組みや体制を構築できる事業者で、3年以内をめどに実現できることが条件。審査は学識経験者らで構成する委員会が行う。2件程度の採択を予定しており、事業費用として1事業者あたり1500万円を上限に交付する。公募締切りは7月21日。審査結果は8月中旬に通知する。事業の実施期間は来年3月11日まで。
公募の詳細は下記URLから確認できる。 https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/resource/recycle/tokyo_torikumi/longlife.html
東京都は2030年までに食品ロスを2000年度比で半減する目標を掲げており、先進技術の社会実装化や先駆的な取組みの普及促進を早期に進めたい考え。食品のロングライフ化のほか、ICTやAIを活用してサプライチェーン全体でムダ削減をめざす取り組みなども進める。